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1970年ごろ:ゴミ捨て場 [日本]

空き瓶-88.jpg
【1970年ごろ】(詳細不明)

▲イタリアの次に訪問したスペインのポジフィルムの整理がまだできていません。
しばらく間が空きそうなので,父が撮影して紙焼きで残っているものをアップします。
昭和の時代のモノクロフィルムも残っていますが,当分は整理できそうにありません。
そうしている間にフィルムは劣化し,記憶も遠のいていきます。

☆地方の総合病院で勤務医をしていた父は,酒量が多く,アルコールを飲まない日は1日たりともなかったアルコール依存症の状態でした。
他にもいくつか持病がありました。
当時,幼少の私でも「医者が病気,って,ダメなんじゃないの?」という気持ちが大きかったものの,厳しい父に物言うこともできずにいました(怒って,すぐ怒鳴るひとでした。殴るといった物理的な暴力はありませんでした。)。

父自身は,アルコール依存症というその事実も「たいしたことではない」と他人に思わせたいのか,隠れてお酒を飲むことはなく,堂々と(!)大量に飲んでいました。
小学生の私には,酔っ払う成人男性の姿は恐怖ともなりました。これが人間なのだろうか,と思うほどの奇態なのだということに本人は気づかないようです。令和の今なら,その様子を動画で撮影してあとから見せることもできますが,昭和の時代にはそれも無理でした。

当時,幼少の私には何も事情はわかりませんでしたが,勤務中にも飲酒をしていたようです(たまに)。
さすがに,外来診療や入院患者の診療,手術前に飲酒はしなかったようですが,帰宅直前の空き時間には飲んでいたような…(あくまでも,人聞きのうわさ)。
現在は勤務医の超過勤務が問題になっていますが,父は毎日夕方5時には帰宅していました。今ほど救急車の出動要請もなかった時代です。

写真は,空(から)になって廃棄されたガラスの点滴ボトルの山に,ウィスキーの空ビンを乗せて撮影したのでしょう。
「これ,わざと置いたんでしょ?」
と,配置のあざとさを父に突っ込んだとしたら
「当然だ。はっはっは。」(←自慢げに言う)
と応えたかもしれません(ちょっと…引きます)。

背景にある建物が昭和の時代の病院そのもので,あの,独特な匂いが思い起こされます。

【追記】2021年7月06日
2020年はじめから世界に広がった,新型コロナウィルス感染症は,いまだ収束していません。
医療従事者は1年半もの間,超過勤務+過大なストレスにさらされていることを思うと,胸が痛みます。
今,父のような定時帰宅するアルコール依存症の医師がいたら,医療従事者をやめるか,それとも,アルコール依存症治療をして医療に従事し直すか,どちらかを強く勧めそうです。

【追記-2】2022年8月12日
父が他界して41年になります(命日は8月中旬)。
亡くなるまでの3年ほどは,アルコール依存症が治っていたわけではないのでアルコールを飲みたかったようですが,飲めない状況でした。脳内で出血が起こり,半身不随になっていたからです。
無理矢理アルコールを断たれたことになったのですが,本人はアルコールを渇望していたのかも知れません。出血部位が脳の言語中枢あたりだったため,失語症となり,読み書きはもちろん,言語を発してのコミュニケーションはほとんどできない状況でした。こちらが話す内容の理解も難しかったようです。
高校生だった私は,アルコール依存症で暴れる父が半身不随で思うように動けなくなったことに安堵もしていました。コミュニケーションがとれないことも,いいように利用していたかも知れません。

アルコール依存症で苦しむ本人,その家族,友人,今もたくさんおりましょう。
アルコール依存症という病気への対処,どうすればよいのかいまだにわからず,50年以上悩み続けています。
失語症となった患者さんへの対応は,世間とのズレを感じてもいます。

〈了〉
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コメント 2

oghi

突然の書き込み、すいません。
万博の写真など興味深く拝見しました。
広告制作などにお借りすることは可能でしょうか?
by oghi (2018-03-06 20:04) 

klee

お返事が2か月も遅れて申し訳ありませんでした。

万博の画像は著作権の問題を当方ではクリアできていないので,商用目的の使用はわかりません。
他の,海外で購入したポジフィルムも著作権に関することがよくわからないので,商用目的での二次利用の可否はわかりません。

他の,亡き父が撮影したポジフィルムに関しては,別途ご連絡ください(プロフィールに連絡先のメールアドレスを記載してあります)。
by klee (2018-05-08 18:28) 

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